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着物クリーニング専門きものしみぬき専科

着物クリーニング - 金加工

着物の金加工事例

落ちない汚れを隠し、見た目の美しさを保つ目的で金彩加工、金銀の箔加工を施す場合があります。もともとの金細工の補修も勿論対応可能です。その事例をご紹介します。

事例14. 振袖の金コマ直し

振袖の金コマ直し1 Before

振袖の金コマ直し1 After

振袖の金コマ直し2 Before

振袖の金コマ直し2 After

振袖の金細工でよく使われているのが、金コマです。写真の様に絵柄の縁取りを金属の紐で添わせます。その留めた糸が長い年月が経つと弱り,切れていまいビフォーの写真の様になります。金コマは金属糸なので、糸の様には、弱りません。それを元通りに直しほしいと依頼がありました。金コマを柄の縁に合わせ、全て手作業で直しました。

事例13. お客様が、訪問着の柄に付いたシミを擦っちゃいました。

お客様が、訪問着の柄に付いたシミを擦っちゃいました1 お客様が、訪問着の柄に付いたシミを擦っちゃいました2

お客様がシミをつけてしまい、それを発見!見ての通りです。丁寧に、一生懸命にシミと格闘した状態です。シミを擦れば擦るほど、金彩は剥がれ無くなり、金彩が白くなり、一部では地色がむき出しになっています。
不幸中の幸いだったのが、もともと、金彩加工にシミが付いたことです。
剥がれた金彩の色を調合して、金加工する。今回はそれだけで直すことが出来ました。

事例12. 一つ身綿入れ被布と着物に古いシミいっぱい

一つ身綿入れ被布と着物に古いシミいっぱい1 一つ身綿入れ被布と着物に古いシミいっぱい2 一つ身綿入れ被布と着物に古いシミいっぱい3

仕立て上がりの綿入れ一つ身被布と着物です。お客様が使おうと箪笥から取り出したところ、古いシミがたくさん被布や着物全体に付いていました。
このままでは着用出来ないので、私どものところに相談の電話と頂き、古い黄色や茶色に変色したシミを直すことになりました。
今回の作業で難しいところは、この子供物に綿が入ってることです。
染み抜きや補正の作業がし難く、ということは綺麗に直しづらいと言う事です。
シミが取れない所はそのシミの上から、銀彩を吹き付けています。

事例11. 古い汗シミが浮かび上がる訪問着

古い汗シミが浮かび上がる訪問着1 古い汗シミが浮かび上がる訪問着2 古い汗シミが浮かび上がる訪問着3

一年に一度、着物をチェックしていれば、ここまでひどくならないと思いますが、着物の畳方が分からない、とか、着物を数度、着ただけという方は、このようになってしまっている可能性があります。
汗シミが黄色く変色しています。汗シミは厄介です。汗が乾くと汗シミが 消えてしまう場合があるからです。消えたからと言ってシミが取れた訳ではありません。時間が経つとこのようになって、再び現れます。ここまでなると、じっくりと染み抜きをして、シミが取れるか、少しづつ取るのもありですが、(シミが取れない場合もあります。)かなり時間が掛かり、変色で痛めている生地を薬品で、もっと痛めてしまう可能性があります。
ならば、着物クリーニング、染み抜きもそこそこに金彩加工で、着物全体を豪華にごまかしてしまう方法が今回です。ビフォーアフターを見て頂ければ、全然、別の着物にも見えてしまっています。

事例10. 黒留袖に金彩加工

黒留袖に金彩加工1 黒留袖に金彩加工2

黒留袖の黄変直しとカビ取りをしました。親戚の結婚披露宴の予定が入り、タンスから黒留袖を出してみたら、カビだらけ、後は古いシミが変色して、黄変、柄の部分がほとんどやられていました。私どものところにお問い合わせと注文を頂きました。
普通の染み抜きだけでは、綺麗に直りません。仕立て直しと黄変直し、金彩加工、後はカビ取りをしました。
まずは留袖を全て解いて、湯のしをして、作業をし易いようにしました。次に油性の洗剤と油性の溶剤で、取れるカビや油性のしみ、汚れを取り除きました。次は洗い張りをして、今度は水性のシミを取り除き、それが終わるともう一度湯のしをします。次に取れなかったカビや黄変のシミを着物のエリアごとに分けて、手作業で、染み抜きと黄変直し、金彩加工をして直しました。仕立ては裏地の胴裏、そして、比翼も新品に取り換えて、今現在のぴったりの寸法にオーダーメードしました。

事例9. 金コマ刺繍と金彩加工

金コマ刺繍と金彩加工

仕立て上がりの黒地訪問着です。お客様の手持ちの商品です。依頼は金彩加工をして派手にする。加工内容は梅の花に金彩加工を施します。
小紋の梅の花びらにピンクを入れた金色を加工しました。同じく、松の文様に金コマ刺繍と金加工で縁取りました。金彩のサンプルをお客様に見て頂き、指定部分と全体のバランスを考えて、指定部分より広めにマスキングのカット、そして、金ピース(色目はエルジ銀、ゴールドライト、エルジ金)写真を写りが悪いのですがビフォとアフターは分かりやすいと思います。

事例8. 七五三着物のカビ直し

七五三着物のカビ直し

七五三詣りの着物を姉妹や親戚で使い回すということは時々あります。そんな着物の相談を受けました。保存の仕方、環境が悪いとこんな事になってしまいます。
着物全体にポツポツと茶色の染みがあります。間違いなくカビの染みです。それもシミの変色が進んでいます。カビが発生して、5年以上は経つと思われます。着物クリーニングでは取れません。でも、まずは着物全体をクリーニングです。クリーニングソープを使い、丁寧に洗います。4~5日ほど室内で影干しして、乾いたら、このカビをエリアごとに分けて、水性の溶剤とソープなどを使いシミを触ります。取れなくても、この作業は必ずやります。その後、シミをごまかします。金や銀を筆やピースなど使って直します。

事例7. 男児お祝い着の金加工

男児お祝い着の金加工1 男児お祝い着の金加工2

保管する部屋が湿気ていると生地も水分を吸ってしまいます。その水分で生地に描かく時に使った染料が滲んでしまいます。松の下辺りが大きく滲んでいます。渦巻き文様の中の胡粉を使った部分は薄黒くカビています。これも湿気のせいです。
まずは下洗いクリーニングをして、落とせるシミ、カビ、汚れを取り除きます。その後、油性の溶剤、水性の溶剤とバキュームの機械を使い、滲んだ染料のシミ下洗いでは取れなかったカビを取り除きました。
しかし、見て分かるように渦巻きの部分のカビは取れていませんし、金彩の部分も黒ずんでいます。シミを少しずつ取っていくといままで目立たなかったシミが目に飛び込んできます。金彩の部分の黒ずみが目立って見えてきました。この部分にその他、クリーニングでは落とせなかったところに金を刺し、渦巻き文様の汚れている胡粉も新しく胡粉を塗り直し、男児お祝い着のクリーニングの出来上がりです。

事例6. 3歳児着物の古いシミ

3歳児着物の古いシミ

お正月に遊びに来るお孫さんに着せようとタンスから出した息子さんが赤ちゃんの時に着せた3歳児の着物です。大変、汚れています。シミの色から判断しますと古くないシミの様に思えたのですが、染み抜きをしてみると全然、取れません、反応がありません。こんな場合は直す方法は2つほどあります。1つはこの古いしみを根気よく、丁寧に取れるだけ取る、取れそうもないシミもなるべくシミを薄くするだけ薄くする、その時、絵柄が薄くなればシミヌキをし終わってから、絵柄を補正すると言う方法と、クリーニングの基本的な処理をしてから、金彩加工、金銀の箔加工を古いシミの上から補正して、シミを隠してしまう方法です。前者は大変、時間がかかるのと、結局は取れきれないシミを箔や胡粉、絵柄を注してシミを隠すことになります。後者は時間がかからないのと、着物全体に金彩、箔加工をするので金銀を吹きつけたり金銀の箔を貼り付けたりする職人のセンスが問われます。

事例5. 古い初着の金彩加工(金銀箔直し)

古い初着の金彩加工(金銀箔直し)

初着はお宮参りが終わるとお手入れをせずにそのままタンスにしまい込む場合が多いです。そして、この初着を七五三で使おうとタンスから出してみると茶色い古いシミだらけで、お近くのクリーニング店に相談に行かれて『直りません』と断られて、諦める方もいらっしゃるようですし、ネットで調べて、私どものところにお問い合わせいただく場合もあります。今回の場合も初着全体に茶色いシミだらけです。クリーニングや染み抜きの作業だけでは直りません。基本的に着物全体を洗い、油性の成分と水溶性の汚れを取り除き、それから、酵素を使ってシミが取れるか試してみます。それでシミが動かない場合は金銀の粉をそのシミの上から吹き付けて、あるいは金銀箔を貼り付けてシミを隠してしまいます。金の色も白金や黄金など、生地の色目で色を選んで使い分けます。今回は黄色目の金を使って直しました。

事例4. 初着の金彩加工

初着の金彩加工

『お孫さんのお宮参りに着せたいので、綺麗にクリーニングしてほしい』と私共の処に持ち込んで来られました。大阪の同じ区内のお客様です。
古いカビが着物全体にありました。一度、お預かりをして、この古いカビがクリーニングできるか、カビ落としのテストをして、落とせそうなのでカビ落としクリーニングで仕事を受けました。(この初着のカビ落としクリーニング事例
シミは綺麗に取れたのですが、袖のところに友禅の柄とは不釣合いに小さく桜の金加工がしてあります。(ビフォーの写真)気にならないといえばそうなんですが、お客様と相談させてもらって、梅の花模様の金彩加工をさせて頂きました。ご覧下さい。可愛く煌びやかになったと思います。

事例3. 金彩加工

金彩加工

私共のホームページを見てお問い合わせを頂き、お宮参りの着物を金加工で直しました。
祖母様から息子さんに男の子の赤ちゃんが産まれ、息子さんが赤ちゃんの時に着ていたお宮参りの着物をぜひ、孫に着せたいと相談を受けました。
30年ほど経っている着物です。古くて茶色く変色したカビのシミで祝い着が汚れています。染み抜きでは直せない状態です。でも、まずは着物を石油系のクリーニング溶剤とクリーニングソープで古いカビのシミを洗い、着物全体をドライクリーニングして、次に洗剤と水でもう一度、このカビのシミを洗い、そして、酵素クリーニングでたんぱく質を取り除き、今付いているカビ菌を死滅させます。それから、カビの一つ一つに金加工を施し、着物全体をキラキラと明るく煌びやかにしました。

事例2. 七五三着物の金彩加工

七五三着物の金彩加工1 七五三着物の金彩加工2 七五三着物の金彩加工3

お客様こ本人が、子供の時に七五三参りに着た女児用着物を娘様に着せようと実家から取り寄せた着物です。古い20年以上経っているシミが着物全体に付いています。自宅近くのクリーニング屋さんに持って行くものの『この着物はクリーニングしても直りません』と断られてしまい、インターネットで色々検索して、私共のところへ、送って来られました。古いシミはクリーニングしただけでは取れません。ですが、基本通りにドライクリーニングをして、次に水溶性の洗剤を使ってシミ抜きをして、酵素クリーニングでたんぱく質を除去し、そして、金加工をします。この着物に合う金彩の型があり、明るい金色を使い、吹き付け、着物全体を豪華にしました。

事例1. 古い泥はねの金加工

古い泥はねの金加工

淡い桃色の訪問着です。模様の中やその周りにたくさんのシミが付いています。古い泥はねのシミのようです。水溶性のシミはシミが付いてすぐは、余り目立ちません。時間が経ち、シミが古くなるに連れて、少しずつ、黄色→茶色→焦げ茶色→黒色と色目が変色し、目立ち出し生地もこれに応じて弱りだします。今回のクリーニングの工程は、まずは金加工をする前の下処理として、この着物をドライクリーニングして、水溶性の洗剤と水を使い、酵素クリーニングでたんぱく質を取り除きました。そして、一つ一つのシミに金加工を施しました。